学長挨拶

東京藝術大学長 日比野克彦
日比野克彦

「考え続ける・・」

考え続けることができることが生きているということ。そして、その考えを引き出してくれる自分の外にある事物に触れていくということが生きる活力になる、つまりそれが生活するということ。そんな生活を続けていくと、その姿からあなたの考えを感じ取る人が現れて、あなたによって考え続けることができる人が生まれてくる。それが社会の中で生きるということ。社会の中で生きているという実感は、あなた自身が考え続けることができる力になっていく。

アートを考え続ける。
その考えを外在化する。
その事物に出会い考えるひとがいる。

博士展の時間はその瞬間と出会う舞台

日比野克彦