美術教育|Art Education

「美術教育」における観察による描画表現の可能性
− 「みてかく」授業の意義と、その内容や方法 −
中村 仁美 (中村 儒纏) | NAKAMURA Hitomi

審査委員:渡邉 五大 ヤマモト アン トモコ 木津 文哉 丸山 智己
作品写真:「美術教育」における観察による描画表現の可能性

博士審査展提出作品 『春に』

春の陽だまりの光の、言葉にならない尊さを表現しようと試みました。 

早春の、桜の下にできた⼩さな陽だまり。
両腕を広げたくらいの大きさでしたが、私を包み込むかのようでした。 

■ 手漉き和紙

ー秋田楮を用いた小原和紙の半流し漉き

陽だまりの中、そこで生きていた桜
細かな落水による、柔らかな円の集合

 

ー陽だまりの光に感じた諸要素で成る紙

円の集合によるグラデーション
柔らかさ、温かさ、軽さを感じる薄さ

 

ー自然との一体感に満ちた紙漉きの工程

簾桁から落ちる柔らかな水
不思議と紙質を上げてくれる日の光

■ 相互作用的な一体感

ー紙、空気、光、人、全てが調和の中に

壁に、空気に、光に溶ける紙
個であり、全である在り方

 

ー時の移ろいとともに表情を変える空間

日没後の夜桜

 

ー空間から感じるままに、そこに在ることを試みる

空間と掛け合い、溶け合う人

〈出演〉
吾妻朋美
神香
髙橋歩
横尾真緋
中村儒纏

※ パフォーマンスは最終日のみ
12月20日(日)10:00-12:00 【終了】